今回はノンフィクション書籍『なぜ、これが名画なの?』秋田 麻早子(著)のご紹介!
美術鑑賞が趣味な私ですが、技術的な知識を持っているわけでもなく、美術史に詳しいわけでもなく。。。有名な画家が描いたから特別な作品なんだろうと思っている部分も多分にあります。
『なぜ、これが名画なの?』はタイトル通り、有名絵画の所以を技術的な側面から解説してくれる書籍です。絵画を見るときのポイントを「絵を見る7つ道具」として紹介してくれます。私はこの本を読んで確実に美術館での見方が変わりました!
書籍の情報を以下にまとめます▼
INFO
タイトル:『なぜ、これが名画なの?』
著者:秋田 麻早子
出版社:株式会社 朝日出版社
発売日:2025年12月
メモ:絵画鑑賞の質が変わる
書籍情報

「名画とは何か」「美しさとは何か」をあえて考えてみるなら、それは「情報の埋蔵量」ではないでしょうか。様式を観察することは、それを受け取るための第一歩です。その一歩を踏み出して、絵画の豊かにもっと触れてみませんか。ーーーーー著者
『なぜ、これが名画なの?』裏表紙より
読書感想

共通点とその違い
絵画作品をよくみる人だと、作品の傾向に気づくことがある。それは、絵画は大きく分けて、人物画、風景画、静物画、そして抽象画に分かれている点だ。このそれぞれの分野の中にさらなる枝分かれが存在するわけだが、作品同士の共通点にも目を向けてみる。
例えば静物画では、よくリンゴが描かれるな。とかだ。リンゴを描くという共通点がある。しかし、そのリンゴにしても、描きかたには違いが出る。鮮やかなリンゴ、緑色のリンゴ、リンゴを作品の主役としたパターン、脇役としたパターン。
同じ題材であっても画家やその時代のスタイルによって描きかたが異なる。ということは、そこに画家の想いが込められているのかもしれない。その意図を汲み取ることでいつ描かれたものなのか、誰の作品なのかが分かってくる。
作品を生み出す考え方は、現代も一緒
昔の作品であれ、現代の作品であれ、物作りの考え方には共通点がある。絵画のスタイルを見てみても、派手な作品だなとか、地味な作品だなとか、美術に関する知識を持っていない人でも感ずるものはある。絵画というのは、その時代の流行を捉えている側面もある。つまり、派手な作品が流行っているから、派手な作品なのだ。
そういった時代の流行は、現代でも繰り広げられている。そしてそこには人の好みも十分に関わってくる。ファッションにしても派手なファッションが好きな人もいれば、モノトーンな落ち着いた印象のファッションに好感を持っている人もいる。どちらが優れているというわけではなく、その時代にマッチしていることが良しとされている。
美術館での見方
美術館に行く目的は人それぞれである。絵画の知識をつけたいと思っている人もいれば、自分の感性を揺さぶりたいと思っている人もいるだろう。私はどちらかというと、後者の人間である。
美術館の展示物を見ると、その横に作品に関する説明文が添えられていることがある。この作品はいついつに描かれたもので、こういった場面を描いた作品です。といったものだ。説明文を読んでいたこともあったのだが、読むことに必死になってしまい、絵を全然みていないことに気がついた。
そのため、今ではそういった説明文はほとんど読まない。作者と画法(油絵、水彩画、版画など)を確認する程度である。そうと決めたことによって、美術館での見方がガラッと変わった気がする。作品を鑑賞する時間も増えたし、充実度も高い。
説明文を読まないことでその絵画がどのような作品なのかを知ることはできない。それを解消するために私は、画集を買うことにしている。画集はその展覧会を作り上げた学芸員の方が制作することが多い。画集を読むことで展示物の知識は十分につく。画集はグッズ売り場で売られている。展覧会のグッズはお高め。でも画集は本屋さん価格だと私は思っている。

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