【独自感想】『鷹の系譜』堂場 瞬一

小説

今回は小説『鷹の系譜』堂場 瞬一(著)のご紹介!
本作品は、「鷹の〇〇」シリーズの第一作目となります。私自身、堂場 瞬一さんの小説はこれまでも多々読んできました。その中で新たなシリーズものとして本作が発売され、気になって手に取りました。

警察という組織内での物語だけでなく、昭和から平成へ、時代が移りゆく背景もストーリーの中に組み込まれています。令和という時代に読むことで時代の変化も楽しく読むことができました。

書籍の情報を以下にまとめます▼

INFO
タイトル:『鷹の系譜』
著者:堂場 瞬一
出版社:株式会社 講談社
発売日:2026年4月
メモ:時代の変化を感じる作品

あらすじ

昭和最後の日、不動産営業マンが鉄パイプで撲殺された。過激派の影が滲むが、なぜか公安は動かない。父と同じ道を歩む捜査一課の高峰と公安一課の海老沢は、相容れない組織の壁を超え、共に事件を追う。時代をまたいで辿り着く真相とは・・・・・。「日本の警察」を描く大河シリーズ、さらに加速する平成編第一弾!

『鷹の系譜』裏表紙より

読書感想

この世の中の仕組み

近年AIという新たな技術によって、これまで人間が賄っていた作業をAIに任せられるという大きな変化が生まれてきた。人間が苦手なことややりたくないことをAIに丸投げすることによって、大幅に時間を短縮できるだけでなく、人間の精神安定にも貢献する。

しかし、この世の中の仕組みを考えたときに、私にとってめんどくさくてやりたくないことであっても、ある人にとってはやりがいを感じていることも多くある。また、自分には到底できやしない仕事(例えば、警察官や自衛官など)に対しても憧れを抱いている人だっている。

このように私の視点で考えただけでは、必ずしも万人がやりたくないと思っている作業・仕事ではない可能性があるのだ。そういった作業・仕事を良かれと思って最新技術に転化することは世のため人のためになっていないこともあり得る。

今を大切に?未来を見据えた行動?

物事に対してあれやこれやと思い悩んでしまう人にアドバイス。余計なことは考えず、目の前のことに集中すべし。将来のことなんて考えてもその通りに行くことなんてないのだから、当たらない未来に臆病になるのではなく、今を生きよう。

計画性がなく、稼いだお金をすぐに使ってしまう人にアドバイス。未来の自分のために計画的に行動しよう。将来を考えずに行動してしまうと、今はいいかもしれないけどいつか大変な経験をすることになるよ。

アドバイスというのはその人に合わせて行う必要がある。つまりアドバイスはオーダーメイドなのだ。だから、アドバイスは相手のことを真摯に考えなければすることができないし、相手との関係性も非常に重要だ。

大して親しくもない相手であったり、好感を持てない相手だと、その人専用のアドバイスなんて考えたくもない。ありきたりなアドバイスは、量産された商品と一緒でその人にマッチするとは限らない。同じ悩み事だったとしても真逆なアプローチのアドバイスが存在する。

同僚との付き合い

仕事の同僚と友達になれる人はどれくらいいるだろうか?いくら気心知れた同僚であっても友達になれるかと言われると、高いハードルを感じてしまう。元々友達関係だった人と、仕事をすることで友達でもあり、同僚でもあるというパターンもある。これは案外いけそうな気がする。

なぜだか、同僚→友達というパターンには抵抗を感じてしまう。なぜだろうか。大人になってからの新規の友達というのが稀だからだろうか?友達というのは学生時代の幼さが生み出すものなのだろうか?大人になってから俺たち友達だよなってのも小っ恥ずかしい。

複数の同僚と休みの日に映画を観にいく。学生時代の友達と映画を見に行くとプライベート感があるが、同僚と映画を見に行くとなると、仕事の延長、会社のイベント感がグッと出てきてしまう。友達との映画では、ポップコーンを食べるが、同僚との映画では、ポップコーンは食べない。違いが生まれてしまうということは、同僚と友達との間に見えない境界線のようなものがあるからだろう。

友達の証。やや小っ恥ずかしい表現ではあるが、学生時代の友達の証は、意識しなくともそこに存在していたものだった。しかし、社会人となり、同僚との関わりの中で友達の証になりうるものはどういったものなのだろうか。これができるってことはもう友達だよね。そんなことを考えている時点でもう友達ではないのか。

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