今回は芸術関連の書籍『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話』ちいさな美術館の学芸員(著)のご紹介!著者である、ちいさな美術館の学芸員さんは元学芸員とのことで本名を隠して活動をされてようです。
私は美術館に行って芸術鑑賞をするのが趣味なのですが、もともと美術関連の仕事をしていたわけでもなく、学生時代は美術の成績が足を引っ張る始末。。。。そんな私も今では、芸術作品に触れ合うことが好きになるという、なんとも人生って不思議だなと思う日々この頃です。
本作品は元学芸員の人が書いた書籍で、タイトルにある「学芸員しか知らない」という文言がなんとも魅力的。この本を読んでみた感想としては、自分が美術館にオドオドしながら行っていた頃に読みたかったな、でした。
ちいさな美術館の学芸員さんはnoteでも美術に関する情報を発信されています▼
書籍の情報を以下にまとめます▼
INFO
タイトル:『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話』
著者:ちいさな美術館の学芸員さん
出版社:株式会社 産業編集センター
発売日:2024年1月
メモ:美術館に行ったことがない人におすすめ
書籍情報

1 一つの展覧会ができるまで
2 学芸員という仕事の舞台裏
3 美術館をもっと楽しむためのヒント
4 美術館をささえる仲間たち
現役学芸員が語る、美術館の舞台裏と美術鑑賞の楽しみ方
『学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話』裏表紙より
読書感想

時代の変化が画家に与えた影響
美術に詳しくない人でも、ゴッホやピカソといった名前は聞いたことがあるだろう。少し美術に詳しい人であれば、ゴッホらしい絵やピカソらしい絵というものわかるはずだ。このような画家の特徴的な描き方は、作品の印象度にも大きく関わってくる。
では、このゴッホらしさやピカソらしさというのは何によって形作られたのだろうか?画家が元々持っていた描き癖が作品に影響していることもあるのだが、時代ごとの流行りも要因となる。
絵画というのは時代ごとにグループに分かれている。例えばゴッホが活動していた時代は「印象派」といわれる時代。一方ピカソは、キュビズムという立体を様々な角度から捉えた技法を用いて「近代美術」に属しているとされる。ゴッホやピカソといった有名画家は、これらの時代を築いた張本人でもあるわけだが、グループごとの特徴もあるわけだ。
つまり、絵というのは見たものを見たまんま描くだけでなく、画家のフィルターを通して描かれたりもする。そこに画家特有のらしさが出てくるのだ。
芸術というお守り
私もお遊び程度で絵を描いたりする。お世辞にも上手いとは言えないのだが、「芸術」という言葉のお守りに助けてもらっている。「芸術」とは、上手い、下手で評価されるものではないのだ。目の前にあるリンゴを描くとき、細部まで忠実に描き切る必要はない。
前章で時代によって画家の描き方が変化したことに触れた。現代において、見たものを忠実に納めたかったら、写真を撮ればいい。昔は、写真という技術がなかった。だから、写実的な絵が重宝、評価されていた。写真の発展は絵画の世界でも大きな転換期の要因になったようだ。今では、フォトグラファーという職業があるくらい、芸術の中の一つのカテゴリーとして写真は独立を果たしている。
絵画というのは鑑賞する人によって感じ方も異なれば、その評価も必然的に変わってくる。絵画の評価基準も時代によって変化している。私のように趣味で絵を描く人間にとって、上手く描かなくても大丈夫というのはとても心強い。
例え上手に描けなくてもこれは芸術作品だから。という説得力ある言葉を自分自身に伝えることで、挫折することなく、趣味を楽しむことができている。

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